僕がジャズ研で学んだこと

そりゃ、たくさんあります!
なんてったって、現在の音楽家としての自分の基礎はここから、大きくひらいていきましたから。

当時の千葉大ジャズ研は異常な環境と言って、過言でないでしょう。
出入りしてくださった先輩方の多くは現在、第一線でバリバリ活躍している方が多くいます。

ジャズ界ではもちろん、ポップス界でも有名なバンドのサポートなどでも活躍中のあの方。
あの超有名なアニメでの音楽も長い間支え、各業界から引っ張りだこのあの方。
世界でも有名な日本人バンドで活躍のあの方。
ジャズ界では、間違いなく中堅の第一人者の1人、あの方。
今や世界的ピアニストな日本人(ジャズ知らなくても知ってる人多いはず)のビッグバンドでも活躍、ニューヨークでバリバリのあの方。

など、ものすごい人たちがいらして、練習やセッションをしておりました。
もちろんこの方々以外の方たちも人間的にも音楽的にもすばらしい方々ばかりでした。

ですので、技術的なことはもちろん知識など音楽のいろいろを教えてもらうには、ものすごい環境でした。

一度、僕のバンドのリハに当時も活躍中、現在世界的に活躍中のドラマーお2人が当時、ドラムの真ん前で見学され、アドバイスをくださるというありがたすぎるのですが、ビビりの僕には恐ろしすぎる状況などありました。
毎日上記の誰かしらはいらっしゃるので、基本恐ろしいのですが、、、

でも本当にみなさま、こんな生意気な自分をかわいがってくださり、いろんな現場に連れてってくださったり、超下手で逃げようとする僕に真剣に向き合ってくださったり、本当に感謝してもしきれないほどの恩を感じております。

そんな超一流の人たちも含め、ジャズ研で学んだことの一番にあがることは何かというと、
「良いものは、良いと言っていい」
ということです。

前回から推察できるように、ジャズというものは、漠然とすごいもの、すごい人たちがやってるもの、理解できないやつは音楽をわかってないやつ、など特別なもののように自分は思っておりました。
Jazzは特別で、ポップスはださい、というような思い込みがありました。

しかし、ジャズ研のみなさんは全然違いました。

TOTOなど西海岸系が大好きなみなさんで、ポップスバンドをやってましたし、そのバンドはゴダイゴをカバーしてたりしてました。
上記の方の中で、「俺、エックスジャパンから音楽入ったよ」という方もいます。
上記の方の中で、日本昔話のエンディング「人間ていいな」を弾いて、「ここのコードは、切なくてとってもいいよね」とまじめな顔で、力説していたこともありました。
上記の中の方で、演歌大好きな方もいました。
ここら辺は、いろいろありますが、このくらいで。

逆に世間ですごいと言われてる人、言われてる演奏に「あれ、まったくわけわかんない」と、正直に言います。

僕は
「あれを良いって言うと、わかってないと思われるんじゃないか」
「本当は分かんないけど、かっこいいと言わないと間違ってるんじゃないか」
などと、本音を隠したりなどがありました。

でも、音楽に真剣な人ほど自分の感覚に正直で、なおかついろんな人と意見を交換し、成長しあってました。
そして、先輩方は僕らのスーパーに下手な演奏を聴いても、今持っているいいところを発見してくれ、正直に良いと教えてくれ、ダメなとこも正直にアドバイスをくれました。
垣根なんてありません、とてもフラットでした。
おかげで、自分がだめだと思っていたことが実はよいことの種だったり、勝手なフィルターをつけて見ていたこと、知るということ、などいろいろなことに気づかせてくださいました。

ところで、何年か前にタモリさんが「もはやジャズという音楽はなく、ジャズマンという人たちたちがいる」のようなことを言ったという記事を見ました。
本当にタモリさんかどうか知りませんが、この言葉はよく分かります。
ジャズはいろんな音楽を吸収して、広がりまくってます。
何がジャズって、とても言い表し憎くなってます。
下記の思い出は、僕が大好きなジャズマンたちの一つの顔じゃないでしょうか。

「俺、あの演奏、大っ嫌いなんだ」
「えぇ!俺、あの演奏大好き!最高でしょ!」
「マジで?最悪じゃん。」
そうして笑いながら会話が続き5分後、2人で超楽しそうにセッション。
誰の演奏でもない、現在の彼らだけの最高の即興演奏でした。

みなさん、どの瞬間もマジだったなあ。
ジャズ研のステキなジャズマンたちに僕は育てていただきました。